イチローイチロー（2019年生、母クリンゲルベルガー）

イチローイチロー（2019年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時10歳）と交配したクリンゲルベルガーが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上雅規。戦績は、中央平地3戦1勝。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上雅規から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、泉一郎によって440万円で落札された。

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月10日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は422kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のディージェーサンをハナ差振り切って初白星を挙げた。

7月17日、連闘で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

8月22日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月25日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3歳（2022年）

2月5日、中7週で迎えた6戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのかささぎ賞（小倉芝1200m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず14着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6月18日、連闘で迎えた9戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

4歳（2023年）

1月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は亀田温心騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

2月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

2月26日、連闘で迎えた13戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったプレイテシアにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた15戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた16戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、漁火特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた17戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた18戦目は、オッズパーク杯（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大原浩司騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオニジオオタニに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月6日、中3週で迎えた19戦目は、穂高岳特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大原浩司騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた20戦目は、馬渕繁治騎手を鞍上に迎えて、あさがお特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた21戦目は、藤撫子特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で馬渕繁治騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた22戦目は、ささゆり特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大原浩司騎手（4戦1勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた23戦目は、ひるがの高原特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（5戦1勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

2023年9月27日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

デビュー前

1歳のとき、村上雅規から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、泉一郎によって440万円で落札された。

森山英雄厩舎（笠松）へ入厩。

9月15日、デビュー戦は馬渕繁治騎手を鞍上に据えて、ヤクルト東海カップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番ゲートからスタート。出走取消となった。