スフィンクス（2009年生、母アレグリアス）

スフィンクス（2009年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「エジプト神話等に登場する、ライオンの身体と人間の顔を持つ怪物」。毛色は鹿毛。種牡馬のリンカーン（当時9歳）と交配したアレグリアスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回、地方19戦2勝2着1回。2015年の栗駒賞(地方重賞)に勝利した他、2015年の白嶺賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、橋本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、橋本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、佐々木雄二によって210万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月4日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったマイネルアダマスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月2日、中1週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

3歳（2012年）

1月29日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着に入った。

2月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったディアジーローズに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月11日、中1週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るデプロマトウショウを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月28日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

12月23日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリバティーアゲインをクビ差振り切って制した。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた13戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

10月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したラブリースターにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月2日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタニセンヴォイスに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

11月24日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5歳（2014年）

1月12日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（7戦3勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず最後はトーワフォーエバーと並んで7着同着となった。

9月20日、約8か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鳥屋野特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた19戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦3勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6歳（2015年）

8月2日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

9月28日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた23戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワットロンクンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

12月19日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

7歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた26戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5月4日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月5日、中4週で迎えた28戦目は、地方重賞の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた31戦目は、立秋特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた32戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で高松亮騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞のヴィーナススプリント（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で高松亮騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた34戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、秋分特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた35戦目は、松本剛志騎手を鞍上に迎えて、菊花特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた36戦目は、霜月特別（盛岡ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松本剛志騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月19日、中1週で迎えた37戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、小雪特別（水沢ダート1600m 小雨/重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月3日、中1週で迎えた38戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月31日、中3週で迎えた39戦目は、2016ファイナル特別（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったジャーグラットに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8歳（2017年）

1月9日、連闘で迎えた40戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。