ホールネス（2020年生、母Missunited）

ホールネス（2020年4月30日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「欠けたものがなく完全なさま」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のLope de Vega（当時13歳）と交配したMissunitedが14歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で3着に入った他、2024年の新潟牝馬ステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

4月16日、デビュー戦は西塚洸二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は498kg。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したマコトヴェリーキーにアタマ差届かず2着となった。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のボールドステートを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月2日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西塚洸二騎手（2戦1勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルシーマーを3/4馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

4歳（2024年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で西塚洸二騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーウィザードを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手にした。

6月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で西塚洸二騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

10月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西塚洸二騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリダヌスに1馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月10日、中2週で迎えた7戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。