カザグルマ（2004年生、母ベストルンルン）

カザグルマ（2004年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「風車」。毛色は鹿毛。種牡馬のソウルオブザマター（当時13歳）と交配したベストルンルンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方27戦7勝2着6回。2006年のグラスワンダー賞に勝利した他、2006年のウィナーズチャレンジを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒川武厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2006年）

8月16日、デビュー戦は千葉津代士騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のヴァニティフェアーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月31日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で千葉津代士騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のセンノダンサーズに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのグラスワンダー賞（旭川ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千葉津代士騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアカネシャークに半馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で千葉津代士騎手（3戦3勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのテイエムオペラオー賞（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で千葉津代士騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シアトルレイナに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中6週で迎えた6戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3歳（2007年）

2月14日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4月5日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳戦の花海棠賞（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

5月21日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳戦の踊子草特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月30日、中9週で迎えた12戦目は、3歳戦のはまゆう特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るクラマを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

9月17日、中6週で迎えた13戦目は、うお座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、キングビスケットに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中5週で迎えた14戦目は、うさぎ座特別（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、キバイヤンセに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

7月22日、約9か月の休み明けで迎えた15戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C1（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったコスモトノにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦のカワセミ賞（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエアモンティジョを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月15日、中1週で迎えた17戦目は、うお座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた18戦目は、秋風スプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月9日、中5週で迎えた19戦目は、冬晴特別（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

11月21日、中1週で迎えた20戦目は、一般B3 C1（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ターコイズ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したリモーネフレイバーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2009年）

1月7日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定戦のヒヨドリ賞（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のアオサギ賞（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオーラミクに2馬身の差をつけて6勝目をマークした。

2月23日、中2週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた24戦目は、観梅特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山田信大騎手（9戦2勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた25戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山田信大騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたブラックタイフーン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月22日、中3週で迎えた26戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で山田信大騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

7月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定戦のウミネコ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山田信大騎手（12戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルハチラヴレスを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月22日、中7週で迎えた28戦目は、穂波スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で山田信大騎手（13戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。