フサイチユーキャン（1997年生、母ロイヤルコスマー）

フサイチユーキャン（1997年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したロイヤルコスマーが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回。2000年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)で3着に入った他、2002年の京都牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田原成貴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

1月29日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンゴンザレスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったチハヤライデンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月2日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のピエナノメグミに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月23日、中2週で迎えた5戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月21日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

7月30日、中4週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スプリングチケットに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の国東特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコートリーギャルに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

9月17日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

11月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のレガシーアンサーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2001年）

4月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

6月10日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオリエンタルアートを3/4馬身差し切って4勝目をつかんだ。

7月8日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず3着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

11月10日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた21戦目は、M.ウォーカー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2001ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた22戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2002年）

1月6日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のテイエムサンデーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

1月27日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月23日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったタケイチイチホースにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4月28日、中8週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた29戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

12月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（8戦3勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6歳（2003年）

1月6日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。