スプリングチケット（1997年生、母カズミハルコマ）

スプリングチケット（1997年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したカズミハルコマが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年のサマーステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

5月7日、デビュー戦は白坂聡騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未出走（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は452kg。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月14日、連闘で迎えた2戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（福島芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月8日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスプリームコートを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中2週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフサイチユーキャンを圧倒的な末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

9月17日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月28日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北野特別（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナリタダイドウをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

11月12日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。17頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

4歳（2001年）

1月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

2月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライアカデミーに5馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

9月1日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったパープルエビスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビッグゴールドに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月11日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦2勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

12月23日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（2002年）

7月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマヤノアブソルートに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。