オーケストラピット（2000年生、母St. Rajas）

オーケストラピット（2000年5月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「オーケストラを演奏する場所」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシングスピール（当時8歳）と交配したSt. Rajasが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

3月1日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマヌーヴァーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

5月31日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝2300m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったミスティーフレンチに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

7月5日、中2週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルヴェッカーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月20日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラスターダムを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。