グレイトジャーニー（2001年生、母アンブロジン）

グレイトジャーニー（2001年5月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「偉大なる旅」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したアンブロジンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地42戦5勝2着1回。2003年のデイリー杯2歳ステークス(G2)で2着に入った他、2006年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月28日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノエモーションを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月18日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウボーラーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2004年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタマモホットプレイに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

3月7日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

11月27日、中4週で迎えた11戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

4歳（2005年）

1月30日、中4週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

2月27日、中3週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

3月6日、連闘で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月8日、中8週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月15日、連闘で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のビッグコングに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

11月5日、中3週で迎えた20戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

12月17日、中2週で迎えた22戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコスモマーベラスを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

2月26日、中6週で迎えた24戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた25戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキングストレイルに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月13日、中5週で迎えた27戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

10月8日、中6週で迎えた30戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

6歳（2007年）

1月6日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた33戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた34戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた35戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた36戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

8月5日、約4か月の休養明けで迎えた37戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた39戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた40戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた41戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月23日、中4週で迎えた42戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。