ベストグランチャ（2002年生、母フジノルーラー）

ベストグランチャ（2002年5月24日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「最高の孫（ｇｒａｎｄｃｈｉｌｄの略）になって欲しい」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェニュイン（当時10歳）と交配したフジノルーラーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂田牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、中央障害11戦3勝2着1回。2007年の東京オータムジャンプ(ハンデJG3)に勝利した他、2007年の東京ハイジャンプ(JG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月30日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

4月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミヤコザムライに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中4週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

10月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた7戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったショウナンパレスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4歳（2006年）

1月21日、中6週で迎えた9戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

2月5日、中1週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

9月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月28日、中5週で迎えた13戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のハウルサンダーに7馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた14戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のアグネスハットに約10馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

12月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったパレスチャンピオンからクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2007年）

2月3日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた17戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月28日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月9日、中5週で迎えた19戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

7月7日、中3週で迎えた20戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月13日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウタローに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

11月3日、中2週で迎えた22戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に64kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。