アッパレアッパレ（1999年生、母ガイドブック）

アッパレアッパレ（1999年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時6歳）と交配したガイドブックが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木下牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着2回、地方4戦1勝。2002年の名古屋グランプリ(G2)に勝利した他、2003年のオグリキャップ記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

12月2日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、チアズシュタルクに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2002年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったエイシンセダンにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミラクルドラッグに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月2日、中3週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトリッキーアイズに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月2日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳥海山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパシオンノーブルに7馬身の差をつけて制した。

9月28日、中2週で迎えた10戦目は、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のキングサンバに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月1日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタヤスエトワールに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月23日、中2週で迎えた13戦目は、G2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のブラウンシャトレーに2馬身の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号をゲットした。

4歳（2003年）

1月29日、中4週で迎えた14戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4月29日、中8週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた16戦目は、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2005年）

7月17日、約27か月の休養明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月3日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた18戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。