ダービーローズ（1988年生、母ダービーペルテ）

ダービーローズ（1988年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヨシノスキー（当時12歳）と交配したダービーペルテが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道中川郡幕別町、生産者は（有）ダービースタッド。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。1993年の関越ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原敏文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月24日、デビュー戦は津曲浩二騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のブリリアントレディをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

4月14日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で津曲浩二騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したサクラミライを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月4日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津曲浩二騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

6月1日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で津曲浩二騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月23日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、天間昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた6戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

4歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイリョウコサンに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたレディクロケット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフルーツカクテルを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

8月29日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったグレートロングランにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5歳（1993年）

3月6日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリリースマイルをアタマ差だけ差し切って4勝目を挙げた。

5月30日、中6週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた16戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた17戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた18戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた19戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6歳（1994年）

2月14日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（9戦2勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（10戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。