ストロングバローズ（2013年生、母Chelsea Ballad）

ストロングバローズ（2013年3月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「強力な＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のMineshaft（当時14歳）と交配したChelsea Balladが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2016年のユニコーンステークス(G3)で2着に入った他、2016年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月25日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスイートメロディーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーマイガイにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月13日、中3週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のファンドレイザーに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3歳（2016年）

2月21日、中9週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったゴールドドリームにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4月3日、中5週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグレンツェントに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたゴールドドリーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月13日、中2週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

4歳（2017年）

4月22日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

5歳（2018年）

3月17日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフォンターナリーリをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月8日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月10日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

11月18日、連闘で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6歳（2019年）

3月3日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

7歳（2020年）

1月30日、約11か月の休養明けで迎えた19戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

6月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、神楽坂オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

2020年8月4日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。