フローリン（2015年生、母オータムメロディー）

フローリン（2015年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアでかつて鋳造された『フローリン金貨』より」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したオータムメロディーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2022年の赤レンガ記念(地方重賞)に勝利した他、2022年の旭岳賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

6月17日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スワーヴアラミスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月15日、中1週で迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグーテンタークに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2019年）

6月1日、約10か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

11月17日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストロングラインをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

12月14日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

5歳（2020年）

5月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

6月14日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月19日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの松戸特別（中山ダート2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

10月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月20日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの香取特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

6歳（2021年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月24日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキスラーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月28日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月19日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドパラディンをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月24日、中6週で迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7歳（2022年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3月8日、中7週で迎えた20戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた21戦目は、隅田川オープン（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた22戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、エイプリル賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月23日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトレイントレインを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の旭岳賞（門別ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた26戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

8歳（2023年）

8月3日、約9か月の休み明けで迎えた27戦目は、海あり!山あり!日高町特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（1戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた28戦目は、エピファネイア・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月9日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（盛岡ダート1600m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

10月22日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた30戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、金華特別（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

11月19日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた31戦目は、M2の北上川大賞典（盛岡ダート2600m 曇/不良）に出走。鞍上は岩本怜騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

9歳（2024年）

3月18日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、弥生特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は塚本涼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。