ペイシャスナッチ（2013年生、母ナンヨーウエスト）

ペイシャスナッチ（2013年3月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋飛びつく。母母母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時8歳）と交配したナンヨーウエストが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。主な勝ち鞍は2016年のビヤパーティーAiba浦河特別(一般C3-3)。

経歴

デビュー前

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月8日、デビュー戦は長岡禎仁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

11月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

3歳（2016年）

1月17日、中7週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

2月6日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月15日、中6週で迎えた8戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったマンダラキッスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤千尋騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダラーズを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月12日、中1週で迎えた10戦目は、ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤千尋騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のキタノカミカゼに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月1日、中2週で迎えた11戦目は、志特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤千尋騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、ナリユキマカセに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

5月6日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月12日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月14日、中8週で迎えた14戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5歳（2018年）

3月4日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

6月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

10月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月11日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6歳（2019年）

1月20日、中9週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。