ミラアイトーン（2014年生、母タイタンクイーン）

ミラアイトーン（2014年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「運命(ギリシャ語)+ギリシャ神話の太陽神の馬の名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のLonhro（当時16歳）と交配したタイタンクイーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の鞍馬ステークス(オープン)に勝利した他、2020年、2021年と谷川岳ステークス(オープン)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって6,912万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月7日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシシオウを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月3日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（2017年）

1月29日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るファンタジステラを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

7月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシンダーズに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

5歳（2019年）

2月17日、約19か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミトノアミーゴを3/4馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

3月24日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラベンダーヴァレイに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5月5日、中5週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカラクレナイを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

8月18日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月14日、中8週で迎えた12戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

6歳（2020年）

2月16日、中8週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

6月21日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月5日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したトーラスジェミニを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月16日、中5週で迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月22日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

11月28日、連闘で迎えた19戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7歳（2021年）

1月9日、中5週で迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月8日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた22戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

8月15日、中8週で迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた24戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

2021年9月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ノベンバー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2022年1月7日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。