カラクレナイ（2014年生、母バーニングレッド）

カラクレナイ（2014年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「唐紅。濃い紅色」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時15歳）と交配したバーニングレッドが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦3勝。2017年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利した他、2017年の桜花賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のハッシュタグに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の万両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のブリラーレに1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

3歳（2017年）

3月12日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレーヌミノルを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

9月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

10月28日、中5週で迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

4歳（2018年）

1月6日、中9週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

5月6日、中9週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月29日、中8週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月7日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

12月2日、中7週で迎えた16戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5歳（2019年）

1月5日、中4週で迎えた17戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月16日、中5週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったミラアイトーンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアンヴァルをアタマ差振り切って久々に美酒を浴びた。

8月18日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月14日、中7週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

11月24日、中5週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（2020年）

1月11日、中6週で迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

2020年2月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。