オーロマイスター（2005年生、母フェアリーワルツ）

オーロマイスター（2005年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黄金（ラテン語）＋チャンピオン（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時6歳）と交配したフェアリーワルツが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地34戦6勝2着7回、地方4戦1勝。2010年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)に勝利した他、2010年、2011年とエルムステークス(G3)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月18日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルファルケを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたスマートファルコン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

8月10日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

9月27日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

10月25日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒカルダイヤモンドをクビ差振り切って優勝

11月9日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のタイランドカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったドラゴンファングにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月22日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4歳（2009年）

2月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月9日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケイアイコンセプトに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月5日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオメガファルコンを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月1日、中3週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったクリールパッションにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月29日、中3週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、逃げるエーシンモアオバーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月26日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロラパルーザに1馬身1/4の差をつけて5勝目を掴み取った。

11月21日、中7週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたクリールパッション決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた21戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るセレスハントを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って6勝目を掴み取った。

1月31日、中1週で迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（13戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月29日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（14戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた25戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた26戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（15戦3勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

9月20日、中5週で迎えた27戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（16戦3勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたクリールパッション決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月11日、中2週で迎えた28戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（17戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエスポワールシチーに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月3日、中2週で迎えた29戦目は、Jpn1のJBCクラシック（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（18戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた30戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（19戦4勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

6歳（2011年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた31戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（20戦4勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3月21日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（21戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月10日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3のマーチステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（22戦4勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた34戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（23戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（24戦4勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた36戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉田豊騎手（25戦4勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたランフォルセ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月10日、中2週で迎えた38戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（26戦4勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。