タニノトリビュート（1998年生、母タニノルミエール）

タニノトリビュート（1998年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時19歳）と交配したタニノルミエールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着4回。2001年のすみれステークス(オープン)で3着に入った他、2001年の若草ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

6月18日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルグランプリに半馬身届かず2着となった。

7月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のチョウハッスルに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2001年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた7戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

2月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月17日、中2週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月4日、中2週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のインディアトロフィー（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた15戦目は、3歳500万下のすいれん賞（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は村山明騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

8月12日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーワトレンディーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月2日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた18戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したスリリングサンデーに半馬身届かず2着となった。

10月21日、中1週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた22戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2001ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2002年）

1月14日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったチェリーブラストに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

7月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた27戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月23日、連闘で迎えた30戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマルタカキラリーにハナ差届かず2着に甘んじた。