ピエネヴェーレ（2004年生、母リーインフォースト）

ピエネヴェーレ（2004年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「順風満帆に（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時15歳）と交配したリーインフォーストが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

7歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、兼松利男によって262.5万円で落札された。

グリーンファーム愛馬会にて総額630万円（3.15万×200口）で一口馬主が募集された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月15日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に沈んだ。

12月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2007年）

1月8日、中4週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4月8日、中8週で迎えた7戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったブルーカーディナルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月6日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったリネンアカシアからクビ差の2着に甘んじた。

5月26日、中2週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったコウエイバッカスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月24日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンフェリーヌに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月21日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4歳（2008年）

7月12日、約7か月の休養明けで迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

9月13日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

11月2日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5歳（2009年）

1月11日、中9週で迎えた19戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

1月25日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月15日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月29日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月27日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

8月22日、中7週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。13着に敗れた。

10月24日、中8週で迎えた25戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月12日、中6週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は田中博康騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。