コウエイバッカス（2004年生、母イナズマビクトリア）

コウエイバッカス（2004年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋酒の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したイナズマビクトリアが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地19戦1勝2着1回、地方23戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月26日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3歳（2007年）

1月20日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた4戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた5戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

4月29日、中8週で迎えた7戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた8戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は垂れてしまい16着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のピエネヴェーレに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月5日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

4歳（2008年）

1月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（4戦1勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた14戦目は、名古屋チャレンジカップジュノ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

3月15日、中0週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったウエスタンヒートに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月29日、中1週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

6月7日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

7月13日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず15着に終わった。

11月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中健騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

5歳（2009年）

1月2日、中5週で迎えた21戦目は、山野勝也騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェアリーパルを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って久々に白星を挙げた。

1月27日、中3週で迎えた22戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた23戦目は、越生梅の里賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は山野勝也騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1六七（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山野勝也騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた25戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山野勝也騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた26戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたジョウテンファミリ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月5日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったベルモントガロップに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1三四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノグレキングを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目をマークした。

6月19日、中3週で迎えた29戦目は、高麗山特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は山野勝也騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7月29日、中5週で迎えた30戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山野勝也騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月17日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、一般C1三四（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山野勝也騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6歳（2010年）

1月1日、中1週で迎えた32戦目は、初日の出特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山野勝也騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた33戦目は、群雄特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山野勝也騎手（8戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた34戦目は、早春特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山野勝也騎手（9戦1勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山野勝也騎手（10戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた36戦目は、本田紀忠騎手を鞍上に迎えて、2010春川崎ジョッキーズカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた37戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた38戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月10日、約3か月の休養明けで迎えた39戦目は、一般C2二三（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山野勝也騎手（11戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

8月20日、中0週で迎えた40戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山野勝也騎手（12戦1勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた41戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三四（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた42戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。