モアスマイル（2005年生、母コクトビューティー）

モアスマイル（2005年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「もっと笑顔に」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時15歳）と交配したコクトビューティーが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地28戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月12日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したローレルエルヴェルにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月27日、中7週で迎えた3戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入った。

3歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月16日、中9週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

6月28日、中6週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったスクリームイーグルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に敗れた。

9月7日、中7週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエルアラメインに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月27日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたアスクデピュティ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2009年）

4月5日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた16戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

8月2日、中9週で迎えた17戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

9月26日、中5週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

11月8日、中5週で迎えた20戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

5歳（2010年）

1月16日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

1月31日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月10日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

8月15日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマニンパソドブルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月12日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。