サンキンヘイロー（1998年生、母クリプテイツク）

サンキンヘイロー（1998年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時11歳）と交配したクリプテイツクが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地20戦6勝2着5回。2003年のコーラルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

1月5日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったメイショウカンウをハナ差捉え切れず2着に惜敗した。

1月13日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターソルファを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4歳（2002年）

3月3日、約12か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメモリーセットに4馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

3月24日、中2週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の讃岐特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスリーフォーナイナ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月31日、連闘で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモアースに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月20日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、トーセンノースランに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月26日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルセレクトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月10日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月24日、中1週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカンファーワールドに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンファーワールドを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（2003年）

1月19日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったコウエイキンラベルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月23日、中8週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノゴードンを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4月19日、中1週で迎えた16戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田稔騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた17戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

11月23日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。