マチカネウソブキ（2000年生、母マチカネモユル）

マチカネウソブキ（2000年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋嘯き」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時15歳）と交配したマチカネモユルが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地32戦5勝2着5回、中央障害5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の鎌ケ谷特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

3月9日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラエヴィーヴァに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

4月20日、中2週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

4歳（2004年）

1月24日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月14日、中3週で迎えた10戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったメジロオーエンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月4日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（2005年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダンサーズナカヤマに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルレオンに3馬身の差をつけて3勝目を収める

3月20日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったバルトフォンテンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月10日、中2週で迎えた20戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキヴァンベールをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

5月22日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月3日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったダンスウイザードに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6歳（2006年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったリスティアダーリンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月4日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたジュレップ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月12日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（13戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のデイフラッシュをクビ差振り切って優勝

4月1日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（14戦4勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月30日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（15戦4勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた32戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

7歳（2007年）

3月18日、約5か月の休養明けで迎えた33戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーシンゲキから9馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったコスモラバンジンからクビ差の2着に甘んじた。

5月20日、中3週で迎えた36戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のシュフルールをハナ差制して1着ゴールを果たした。