ディアマジェスティ（2006年生、母レーブドグランパ）

ディアマジェスティ（2006年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王道を走り抜けるかのごとく」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時21歳）と交配したレーブドグランパが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着4回、中央障害9戦5勝2着1回。2011年の中山大障害(JG1)で2着に入った他、2011年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、橋本牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、橋本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、BOBOSによって1,260万円で落札された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月14日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

5月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月24日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るスナークツバサを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったシゲルダイセンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月16日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月6日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったダイバクフに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったアドマイヤアゲインに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったクリノサンデーママに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレルレガリスを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月22日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のタニノロッキーに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2010年）

7月10日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（4戦3勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスカーレットラインをクビ差振り切って制した。

8月28日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（6戦4勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月31日、中8週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（7戦4勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の阪神ウインタープレミアム（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（8戦4勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の2010フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中0週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（9戦4勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

2月20日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の東京ウインタープレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（10戦4勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた23戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のオンワードホープに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中5週で迎えた24戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のブチカマシに1馬身3/4の差をつけて6勝目を手に入れた。

7月10日、中4週で迎えた25戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のエムエスワールドに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月15日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた27戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた28戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のマジェスティバイオに9馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月24日、中2週で迎えた29戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（6戦4勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったマジェスティバイオから半馬身差の2着となった。

6歳（2012年）

2月4日、中5週で迎えた30戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のカネスラファールに5馬身の差をつけて9勝目をつかんだ。

3月10日、中4週で迎えた31戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で高田潤騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。