エイシングラス（2019年生、母エーシンスペリアー）

エイシングラス（2019年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+イギリスの名馬アイシングラスより」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時8歳）と交配したエーシンスペリアーが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は多田善弘。主な勝ち鞍は2022年の3歳以上C2三。

経歴

デビュー前

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月8日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったレッドデクスターにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

5月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた5戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

7月10日、中6週で迎えた6戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月9日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、グレイトフルデイズにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月29日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドントルックバックに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月27日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上C2（園田ダート1870m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトリプルスリルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、地鶏日本一の徳島阿波尾鶏杯（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2023年）

1月2日、中3週で迎えた12戦目は、C1 4歳以上特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は竹村達也騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月2日、中3週で迎えた13戦目は、ノースポール賞（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は竹村達也騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着を確保した。

3月9日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で竹村達也騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹村達也騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラロワイヤルをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月3日、中2週で迎えた18戦目は、アマリリス賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹村達也騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた19戦目は、新緑特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹村達也騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で竹村達也騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上B2一（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で竹村達也騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

7月6日、中1週で迎えた22戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、JCSファイナルステージ第2戦（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

7月26日、中2週で迎えた23戦目は、大山龍太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（園田ダート1870m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキーワードにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月16日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山龍太郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルイージスをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

9月14日、中3週で迎えた25戦目は、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシバノレイワを半馬身振り切って優勝

10月11日、中3週で迎えた26戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったアイヤナに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上B1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は大山龍太郎騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアントラシートを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って5勝目をマークした。

11月15日、中2週で迎えた28戦目は、吉川温泉よかたん特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山龍太郎騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた29戦目は、なにわの畜産ひろば特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は竹村達也騎手（10戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5歳（2024年）

1月2日、中4週で迎えた30戦目は、イグナイターに続け!2024初夢賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大山龍太郎騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上A2 B1（姫路ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山龍太郎騎手（5戦2勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた32戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、ライスへ愛を叫ぶ特別（高知ダート1400m 小雨/不良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた33戦目は、妙見山特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた34戦目は、一般B2（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で郷間勇太騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた35戦目は、一般B2（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で郷間勇太騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のモズダッシュスターに2馬身の差をつけて制した。