メルヴィル（2019年生、母アブソルートリー）

メルヴィル（2019年2月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オーストラリアの島名。父名と母馬の生産国より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のミッキーアイル（当時8歳）と交配したアブソルートリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月4日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったテーオースパローにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月6日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスマイルアップ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2022年）

4月16日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったミズノコキュウに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったグランアリエルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のキューランブラーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月5日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のトータルリコールをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2023年）

1月15日、中9週で迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

10月28日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた13戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。