ヴァンクールシルク（2014年生、母ルシルク）

ヴァンクールシルク（2014年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利者(仏)+母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時7歳）と交配したルシルクが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の燕特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月17日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は538kg。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルーフクライに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月6日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

3歳（2017年）

6月25日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下の稲城特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

8月19日、中7週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

4歳（2018年）

2月18日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したエスティームを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャリオヴァルトに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月24日、中6週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月25日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月7日、中5週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

5歳（2019年）

2月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、F.ブロンデル騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたポンデザール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月28日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラスの燕特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヘブンリーデイズをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月5日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったバリングラにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

11月2日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

6歳（2020年）

2月8日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

8月23日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

10月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

7歳（2021年）

3月14日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月16日、中8週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月21日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野寺祐太騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月30日、中9週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野寺祐太騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2022年）

1月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野寺祐太騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小野寺祐太騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月28日、約7か月の休養明けで迎えた26戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったサペラヴィから5馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中9週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9歳（2023年）

2月4日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伴啓太騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスマッシャーから4馬身差の2着となった。

2023年2月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。