スリーローマン（1997年生、母アコニットローマン）

スリーローマン（1997年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したアコニットローマンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地35戦4勝2着5回。2000年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で4着に入った他、2001年の府中牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

6月13日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は400kg。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、逃げるヤマノグローリーを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

7月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヤマニンリスペクトにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアカズキンチャンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のパープルデージに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2000年）

1月6日、中4週で迎えた6戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武英智騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月8日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武英智騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

4月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月19日、中6週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャーリーに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

7月16日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたミホギャラリー決め手に屈してハナ差の2着となった。

9月17日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月25日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハギノスプレンダーを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

12月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の尾張ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は武英智騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4歳（2001年）

1月28日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

8月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルチャージに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月14日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小野次郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた26戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず15着に終わった。

5歳（2002年）

1月19日、中4週で迎えた27戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

7月7日、約5か月半の休み明けで迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた30戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったエイシンスペンサーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2003年）

1月5日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた32戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた35戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。