フォースワン（2008年生、母エンジェルクルー）

フォースワン（2008年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力＋１」。毛色は青毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時10歳）と交配したエンジェルクルーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）高橋ファーム。戦績は、中央平地7戦0勝、地方7戦6勝。主な勝ち鞍は2012年の牡羊座特別(一般B1)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、高橋ファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、小林茂行によって1,060.5万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

3月20日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6月25日、中6週で迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた7戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/不良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

11月16日、中9週で迎えた8戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C14（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤアクアに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月8日、連闘で迎えた10戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアズマクロシオに約13馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2012年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィッシャーガールに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月10日、連闘で迎えた12戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケントリュウコウに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月24日、中1週で迎えた13戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアサケマックスに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月19日、中2週で迎えた14戦目は、牡羊座特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケントリュウコウをアタマ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。