アサヒエンペラー（1983年生、母アサヒタマナー）

アサヒエンペラー（1983年4月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時9歳）と交配したアサヒタマナーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着3回。1987年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、1986年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

10月6日、6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月21日、19頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリレーブに1馬身1/4の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

3歳（1986年）

1月6日、4歳400万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウメノシーボンに5馬身の差をつけて勝利を挙げた。

3月2日、3歳G3の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月13日、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手。21頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月25日、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手。23頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月28日、3歳G3のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したレジェンドテイオーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（1987年）

3月28日、5歳以上1400万下の爽春賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したトウショウバイタルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、2着となった。

5歳（1988年）

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。