トウショウバイタル（1983年生、母カツラトウシヨウ）

トウショウバイタル（1983年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウゲート（当時9歳）と交配したカツラトウシヨウが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地18戦6勝2着2回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は1987年の爽春賞(1400万下)。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

2月22日、デビュー戦は4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は478kg。鞍上は安田富男騎手。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったダンケリキヤに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

5月10日、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月25日、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスルンナシローに6馬身の差をつけて勝利を挙げた。

6月14日、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスピードロイスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を掴んだ。

6月29日、4歳以上400万下のおおぞら特別（札幌ダート1500m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシワグローイングに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月20日、ハンデ戦でオープンのタイムス杯（札幌ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月25日、4歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月29日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月21日、4歳以上1400万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4歳（1987年）

3月28日、5歳以上1400万下の爽春賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアサヒエンペラーをアタマ差振り切ってトップでゴールインした。

6月28日、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインターネイティブにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月11日、4歳以上900万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメディアシローに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月1日、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌ダート1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のルックボーイを3/4馬身振り切って勝利をモノにした。

8月23日、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

5歳（1988年）

1月16日、5歳以上1400万下の睦月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

1月31日、5歳以上1400万下の銀嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月20日、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月5日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4月21日、東海キング（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は竹下太騎手。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のフジミノダンサーに半馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

5月4日、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹下太騎手。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。