オールキャスト（2001年生、母レットルダムール）

オールキャスト（2001年6月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「すべての役割（なんでもこなせるように）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したレットルダムールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地8戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2004年）

4月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったエイシンペキンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたトウカイサプライズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタガノガムシャラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディクタトルに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。