タイセイエクセル（2018年生、母エリモマドンナ）

タイセイエクセル（2018年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+母母名の一部。他をしのぐ」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したエリモマドンナが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富田牧場。2022年のスプリント特別(一般)に勝利した他、2022年のヴィーナススプリント(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,728万円で落札された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月15日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月23日、連闘で迎えた2戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ゼンノアンジュに交わされて4馬身差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

10月24日、中2週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のクリノキララに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月30日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

2月28日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた9戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

6月13日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 小雨/良）に49kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のヒロノクイーンに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4歳（2022年）

4月17日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

6月21日、中8週で迎えた14戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、マラカイトスプリント（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた15戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ナイアガラスプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

8月19日、連闘で迎えた17戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、金シャチダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた18戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメジャーハリケーンをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

9月27日、中2週で迎えた19戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた20戦目は、寒露特別（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったファルキートに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月23日、中1週で迎えた21戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定M3のヴィーナススプリント（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったディアリッキーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアップテンペストに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

11月21日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定オープンのORO（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。