ゼンノアンジュ（2018年生、母ウインアンジェラス）

ゼンノアンジュ（2018年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+天使(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したウインアンジェラスが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川島牧場。2020年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で3着に入った他、2022年のオータムリーフステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月12日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

9月19日、中9週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイセイエクセルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月25日、中4週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のミスズグランドオーに5馬身の差をつけて優勝

12月2日、中4週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（2021年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた6戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

5月2日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

6月12日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの大倉山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの函館道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた10戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るカイアワセを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したミスズグランドオーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの妙見山ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスペクタクルに2馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

4歳（2022年）

1月8日、中4週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

3月20日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

4月30日、中5週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

6月25日、中5週で迎えた17戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月22日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月13日、中2週で迎えた19戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2023年）

2月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

2023年3月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。