カイアワセ（2017年生、母フローラルパレス）

カイアワセ（2017年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「蛤を使用した和風神経衰弱」。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時8歳）と交配したフローラルパレスが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はオリオンファーム。戦績は、中央平地6戦1勝。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、オリオンファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、内田玄祥によって280.8万円で落札された。

星野忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月13日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグラスデスティーノを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

10月26日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

3歳（2020年）

1月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスの黒竹賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦1勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったムーランアンディゴにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

2月22日、中1週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月25日、中8週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

8月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（9戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

4歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた16戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月13日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

2月28日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林脩斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のデルマシャンパンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月28日、中3週で迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの四日市特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月15日、中6週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの日吉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月15日、中8週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ゼンノアンジュに交わされて5馬身差の2着となった。

9月12日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のダイシンウィットに5馬身の差をつけて3勝目を収める

12月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの妙見山ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの2021フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5歳（2022年）

2月27日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したハコダテブショウにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月26日、中3週で迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

7月23日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

9月17日、中7週で迎えた29戦目は、3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヴァリアントを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6歳（2023年）

1月15日、中4週で迎えた31戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3月19日、中8週で迎えた32戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

5月27日、中9週で迎えた33戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

8月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

9月23日、中4週で迎えた35戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

2023年9月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。