ミスズグランドオー（2018年生、母スズカシャンティー）

ミスズグランドオー（2018年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+生産牧場名より+王」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時22歳）と交配したスズカシャンティーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2023年の松風月ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2022年の欅ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって1,944万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月4日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 小雨/不良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマイネルレスペトに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのヤマボウシ賞（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゼンノアンジュに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月20日、中7週で迎えた4戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

3歳（2021年）

1月23日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月6日、中5週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のクインズレモンをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

7月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（函館ダート1000m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のワルツフォーランをアタマ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

9月12日、中8週で迎えた8戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、エンプティチェアに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したディサーニングにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月6日、中4週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のゼンノアンジュに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月12日、中4週で迎えた11戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

4歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた12戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

4月2日、中5週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

5月28日、中7週で迎えた15戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月24日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月13日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着に入った。

12月25日、中5週で迎えた18戦目は、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

5歳（2023年）

2月5日、中5週で迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月1日、中7週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月4日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

6歳（2024年）

1月14日、中8週で迎えた24戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた25戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。