サトノパシュート（2017年生、母キャンディネバダ）

サトノパシュート（2017年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+追撃」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したキャンディネバダが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2022年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、里見治によって1億5,120万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月6日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2020年）

1月26日、中4週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンゴールをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月29日、中8週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの大寒桜賞（中京芝2200m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg戻して迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったストリクトコードにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート2500m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトップリーチを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

4歳（2021年）

1月30日、中5週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた10戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの天白川特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

6月27日、中7週で迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのリボン賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月14日、中6週で迎えた13戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 雨/不良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた14戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカフロンティアをクビ差制して勝利をモノにする

5歳（2022年）

1月22日、中7週で迎えた16戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた17戦目は、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月16日、中6週で迎えた18戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月5日、中6週で迎えた19戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝3390m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（7戦1勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカフロンティアに2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。