グレイスティアラ（2003年生、母ロイヤルティアラ）

グレイスティアラ（2003年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美、上品＋頭飾り。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時11歳）と交配したロイヤルティアラが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地5戦1勝2着1回、地方7戦3勝2着2回。2005年の全日本2歳優駿(G1)に勝利した他、2006年の兵庫チャンピオンシップ(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

8月13日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモバーンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月20日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアムエンジェルを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

12月4日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアテストを3/4馬身振り切ってG1ホースの称号をつかんだ。

3歳（2006年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアサヒライジングを差し切れず、2馬身差の2着となった。

4月9日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のフレンドシップをクビ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

6月14日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、チャームアスリープにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月5日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したレマーズガールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月2日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、G1のJBCマイル（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（9戦4勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月6日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（10戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。