チャームアスリープ（2003年生、母ターフアミティエ）

チャームアスリープ（2003年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魅了＋眠って」。2006年にNARグランプリサラブレッド3歳最優秀馬及び最優秀牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時11歳）と交配したターフアミティエが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方20戦5勝2着2回。2006年に桜花賞、東京プリンセス賞及び関東オークスを制して南関東牝馬三冠を達成するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

佐藤賢二厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2005年）

7月25日、デビュー戦は石崎駿騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスペースシップに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月29日、中4週で迎えた2戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のはやぶさ特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月9日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳戦のストレチア特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3歳（2006年）

1月23日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた6戦目は、3歳戦の若竹特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入った。

2月8日、中1週で迎えた7戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のもくれん特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネショウメロディに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月10日、中2週で迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のライラック特別（大井ダート1800m 雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したガンファイターに半馬身届かず2着に敗北した。

4月26日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスターオブジェンヌを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

5月24日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヨシノアルテミスをクビ差振り切って制した。

6月14日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレイスティアラを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

9月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

11月2日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったマキノチーフを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（2007年）

4月4日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた16戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月23日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月4日、中5週で迎えた18戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

12月31日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1800m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

5歳（2008年）

1月16日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

2月27日、中5週で迎えた21戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。