スターオブジェンヌ（2003年生、母アイテイマリー）

スターオブジェンヌ（2003年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時16歳）と交配したアイテイマリーが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は小野秀治。戦績は、地方28戦6勝2着5回。2008年のトゥインクルレディー賞(牝ハンデS2)に勝利した他、2006年の桜花賞(牝地方重賞)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小野秀治から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、広松茂年によって262.5万円で落札された。

真島元徳厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2005年）

6月12日、デビュー戦は真島正徳騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサガノフウランに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月19日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒーローインタビュに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

12月6日、中6週で迎えた4戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のストレチア特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネショウメロディに5馬身の差をつけて制した。

12月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3歳（2006年）

1月16日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウェディングヒメに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月27日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの’06桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

4月26日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、チャームアスリープに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島大輔騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

8月16日、中8週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で真島大輔騎手（7戦2勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた12戦目は、リエンダ賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で真島大輔騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、フジノウェーブに交わされて4馬身差の2着となった。

10月3日、中2週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、アルゲニブ賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、サンキョウチャイナにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月2日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた15戦目は、冬木立賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4歳（2007年）

4月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、熊野勲男騎手を鞍上に迎えて、朧月賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月11日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、新緑賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月8日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、黒髪山特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（3戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ザオリンポスマンに交わされて4馬身差の2着となった。

8月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（4戦2勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月9日、中3週で迎えた20戦目は、開聞岳特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のザオリンポスマンに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月31日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

5歳（2008年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から17kg増やして迎えた22戦目は、宝満山特別（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた23戦目は、天山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（8戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオリオンザクロノスを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月2日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（9戦3勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

5月7日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の立夏特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（11戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月13日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦の麻綿原特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（12戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着に入った。

7月16日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（13戦2勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月17日、中8週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は真島正徳騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のミスジョーカーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。