ミスエメラルド（1990年生、母シャトーダンサー）

ミスエメラルド（1990年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時17歳）と交配したシャトーダンサーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年の尾瀬特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

1月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月7日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフジミカアナパリを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイライフをアタマ差振り切って2勝目を手に入れた。

11月7日、中8週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

4歳（1994年）

1月8日、中5週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月19日、中6週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したミスアミーゴにクビ差届かず2着となった。

4月24日、中4週で迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月30日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアップルガールに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

8月20日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月19日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたパッサカリア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

5歳（1995年）

1月15日、中4週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（13戦3勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（14戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

5月13日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の石和特別（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（15戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（16戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルシャダイにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

7月2日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（17戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテンドラーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月13日、中5週で迎えた24戦目は、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（18戦4勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月15日、中8週で迎えた25戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って16着に終わった。