パッサカリア（1991年生、母クリプト）

パッサカリア（1991年2月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCaerleon（当時11歳）と交配したクリプトが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地36戦5勝2着3回。1995年の関門橋ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

8月8日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は410kg。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月25日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3歳（1994年）

3月5日、中9週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦0勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアートギャロップを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月4日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったシーフリージアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月18日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったシンメイリボーンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月28日、中9週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のノサップ岬特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田浩一騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したユウタイにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月17日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（8戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るテクノクラシーを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスエメラルドを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

12月3日、中1週で迎えた16戦目は、’94ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（1995年）

1月29日、中5週で迎えた18戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカシノエタニティを半馬身振り切って制した。

2月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた21戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた22戦目は、G3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた23戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5歳（1996年）

1月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた28戦目は、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた29戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月28日、約3か月の休み明けで迎えた30戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月8日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月3日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた33戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラブリイパートナーをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた34戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた35戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

6歳（1997年）

1月12日、中4週で迎えた36戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。