エイシンオスマン（2008年生、母ゲルニカ）

エイシンオスマン（2008年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オスマン帝国より」。毛色は鹿毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時9歳）と交配したゲルニカが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は（有）ノーザンレーシング。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回、中央障害2戦2勝。2011年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2011年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,050万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、平井豊光によって3,150万円で落札された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

6月20日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったアヴェンチュラにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

7月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンチャージに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシャイニーホークをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

3歳（2011年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月9日、中1週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のエーシンジャッカルに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

4月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

5歳（2013年）

3月10日、約22か月半の休養明けで迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

10月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた18戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

6歳（2014年）

2月16日、中7週で迎えた19戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。最後は、2着のトラバントに約11馬身の大差をつけて久々に白星を挙げた。

3月23日、中4週で迎えた20戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、2着のサンライズロイヤルに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。