アントリューズ（2016年生、母シーズオールエルティッシュ）

アントリューズ（2016年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「侵略者(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したシーズオールエルティッシュが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の江の島特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山口功一郎によって6,912万円で落札された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月21日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のプラチナポセイドンに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月25日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のココフィーユを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（2019年）

1月6日、中5週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

6月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの江の島特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のナイトバナレットに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2020年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5月16日、中9週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

5歳（2021年）

3月20日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月9日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

6歳（2022年）

2月12日、約7か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月23日、中9週で迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に敗れた。

2022年4月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。