ロゾヴァドリナ（2012年生、母ダマスクローズ）

ロゾヴァドリナ（2012年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ブルガリアのバラの谷（ダマスクローズを原料とするオイルの産地）」。毛色は栗毛。種牡馬のスニッツェル（当時10歳）と交配したダマスクローズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方17戦6勝2着1回。2015年、2016年とOROカップ(地方重賞)を連覇した他、2017年のOROカップ(一般 M1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

8歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、アフリートファームによって110万円で落札された。

森下淳平厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2014年）

6月22日、デビュー戦は石崎駿騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロコロコロッコーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月21日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったパーティメーカーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦1勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

12月31日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3歳（2015年）

1月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの’15桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

6月15日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のハートビートナイター開幕特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウキョウムテキを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月12日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のウインバローラスに2馬身半の差をつけて制した。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレジェンドロックに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

12月30日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4歳（2016年）

2月12日、中5週で迎えた11戦目は、うぐいす賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月25日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のブレークビーツを半馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

11月14日、中6週で迎えた13戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、オフト新潟賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5歳（2017年）

3月28日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定戦のティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

8月11日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

9月24日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた16戦目は、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンエイゴールドに4馬身の差をつけて優勝

11月2日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、しぶやダイバーシティ賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

6歳（2018年）

3月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた18戦目は、スプリングタイム賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。