イチノヤジョウ（1999年生、母ラブラブジョウ）

イチノヤジョウ（1999年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「一番の矢のように速く走れるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時12歳）と交配したラブラブジョウが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中地康弘。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中地康弘から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、河内孝夫によって367.5万円で落札された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月3日、デビュー戦は横山義行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、B.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモラブシックを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

4月20日、中4週で迎えた3戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月18日、中3週で迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーション特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

6月20日、中4週で迎えた5戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月27日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた8戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、マルターズローゼズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

4月19日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のマルターズローゼズをクビ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

8月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

8月30日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下の魚沼特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

10月4日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで懸命に走り抜いたが、タツニッコウに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のプリンセスアスカに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月13日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月3日、中7週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた22戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

7月18日、中5週で迎えた24戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月15日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

9月18日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

11月21日、中5週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月12日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

6歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月11日、約8か月半の休み明けで迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（7戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。