プリンセスアスカ（1999年生、母カガミアスカ）

プリンセスアスカ（1999年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオジジアン（当時16歳）と交配したカガミアスカが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（20万×100口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

3歳（2002年）

1月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のテミスに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月9日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力でひたむきに粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のマルシゲダイヤをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

4月21日、中2週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

4歳（2003年）

5月3日、約12か月半の休養明けで迎えた7戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5月10日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月9日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシーハウスに半馬身届かず2着に敗北した。

11月15日、連闘で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したイチノヤジョウを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中3週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったウセルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミヨノドリームをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

2月14日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマチカネテマリウタに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月25日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた17戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したリメインフォレストを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリッチスマイルをハナ差振り切って5勝目を挙げた。

12月5日、連闘で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月19日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアイルランド大統領賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた26戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

6月11日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

7月24日、中5週で迎えた28戦目は、北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

12月4日、約3か月の休み明けで迎えた30戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。