イシヤクマッハ（1998年生、母ヴェルシエンカ）

イシヤクマッハ（1998年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したヴェルシエンカが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回、地方6戦1勝。2001年のグランシャリオカップ(G3)に勝利した他、2001年のエニフステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、沖田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、沖田牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,365万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

8月6日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた3戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月2日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のパセティックを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月9日、連闘で迎えた6戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーアコマンダーを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセレーノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

1月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマイネルエーレに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったミカダンディーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月1日、中5週で迎えた11戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた12戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマルハチマエストロに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月2日、中5週で迎えた13戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で本田優騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

7月12日、中5週で迎えた14戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で本田優騎手（12戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた15戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で本田優騎手（13戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のフジノコンドルをクビ差制して重賞ウィナーの称号を獲得した。

9月24日、中8週で迎えた16戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で本田優騎手（14戦4勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた17戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で本田優騎手（15戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチェリーラスターを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G3の朱鷺大賞典（新潟(地)ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で本田優騎手（16戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた19戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で本田優騎手（17戦5勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた20戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で本田優騎手（18戦5勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

4歳（2002年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で本田優騎手（19戦5勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

1月26日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（20戦5勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

7月14日、約5か月の休養明けで迎えた24戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（21戦5勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた26戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた28戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

5歳（2003年）

4月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は本田優騎手（22戦5勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた30戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた31戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた32戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた33戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

8月24日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

10月4日、中5週で迎えた36戦目は、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。