マーベラスタイマー（1994年生、母シマノリマンド）

マーベラスタイマー（1994年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時18歳）と交配したシマノリマンドが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地28戦7勝2着3回。2000年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、1999年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

1月7日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチョウジを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカーレッジに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月9日、中6週で迎えた3戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシンドメスティックに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（1998年）

1月24日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の館山特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（6戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルゴウィナーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアミフジダンディを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って1番人気に応えた。

9月12日、約6か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下の初風特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケノパンジーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月7日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（8戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のケイズドリームを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

1月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（10戦3勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月4日、中9週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

7月10日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた17戦目は、BSNオープン（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（12戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月24日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったマリアジュダムールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月6日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマリアジュダムールをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

12月4日、中3週で迎えた22戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2000年）

1月16日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウドトウを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

9月24日、約8か月半の休養明けで迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

12月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

7歳（2001年）

1月14日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた27戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月24日、中4週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。