ワイズゴールド（2020年生、母キタサンテンニョ）

ワイズゴールド（2020年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「賢い+金メダル」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のレインボーライン（当時7歳）と交配したキタサンテンニョが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は樋渡志尚。2023年の日高賞(牝Jpn3)に勝利した他、2023年の日高賞(牝M1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、樋渡志尚から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、FEATによって110万円で落札された。

市村誠厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2022年）

6月27日、デビュー戦は鷹見陸騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は427kg。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したヨルニカケルを差し切れず、2馬身差の2着となった。

7月28日、中3週で迎えた2戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフレッシュスター特別（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。4頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで崩れずに走り抜いたが、コスモモカに交わされて4馬身差の2着となった。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の112.5万円以上（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の193.5万円以上（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったナックサンライズに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月22日、中1週で迎えた5戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて4着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦の155.5万円以上（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るティオボルドを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月9日、中8週で迎えた7戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた8戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’22ジェムストーン賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって5着に終わった。

3歳（2023年）

1月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの’23桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったフジコチャンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月15日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で達城龍次騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

3月22日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で達城龍次騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

4月16日、中3週で迎えた12戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳M1の日高賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャッツライズに4馬身の差をつけて優勝

5月11日、中3週で迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は達城龍次騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

8月5日、中6週で迎えた15戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアレキサンドライトカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

9月9日、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

2023年9月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月8日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

4歳（2024年）

3月1日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、オフト汐留賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた19戦目は、東原悠善騎手を鞍上に迎えて、プリマヴェーラ賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。